愛海

2019年8月20日3 分

私とファイアーオパール

ちょっと不思議なお話です。

これからは、そう言った不可解なエピソードを書き留めて行こうと思います。

私が占い師に戻った理由も「 石 」 からだった。

そのお話は又次回にでも。

占い師に戻った切っ掛けの1つの話。

今回の石は 「 ファイアーオパール 」

別名、メキシコオパールとも呼ばれ名前の通り、太陽フレアのような石である。

私自身、全く興味がない石。

ピンクが好きなので、オレンジなんてとも思っていたからだ。

正直、そんな石がある事すら知らなかった。

そんな時、ふと訪れた鉱物展でその存在を知ることになる。

「ちょっと!あんた!ファイアーオパールの人でしょ?!」

入場した途端に、呼び止められ業者さんに捕まった私。

全く意味が分からないし、他に行きたいけれどそうもさせてくれない。

「このおばちゃん・・・強引・・・」

ぼーっとしていたら話がどんどん進み始める。

「欲しいって言っていたから探しておいたんだよ。」

「今来たばかりですけど・・・」

「だからファイアーオパールの人でしょ?」

全くらちが明かない。その時に初めて名前を覚えたファイアーオパール。

結局、ファイヤーオパールとオパールの詰め合わせセットと、ごり押しされたムーンストーン詰め合わせセットをお買い上げ。

凄く破格だったことは覚えている。

「きっとね、良いことあるから」

そう言われ、立ち去る私。

でも内心は、売りつけられたんだろうな・・・。と言う気持ちもあったり。

でも、何だか不思議な感覚。

そしてすれ違いに

「さっきファイアーオパールお願いしていた者ですが」

と本物のファイアーオパールの人が登場。

見たら唖然、愕然、呆然。

見た目が全然違う。

と言うより、性別自体違う・・・。

何故間違うの?と思い見ていた。

「ファイアーオパールの人はさっきの人だよ!さっさと帰んな」

そのやり取りを見て、押し付けられた訳ではなんだな・・・。

と帰路につく。

家で一連の不思議なやり取りを話すと、家族が突然立ち上がり、何かを持ってきた。

「ファイアーオパールってこれでしょう?」

そう言って、祖父の形見の指輪を手渡された。

綺麗なオレンジ色に輝く太陽の石。

そう言うことなのか・・・。

その時に私は指輪を受け取り、今でも勝負時には身に着けている。

あの時のおばちゃんの 「いいことがある」 はまだ意味が分からない。

でも、占い師に戻って良かったと思う。

スピスピしているのが嫌でしょうがないと、自己嫌悪に陥った時思い出すのがこのエピソード。

そう思うと、私にとってファイアーオパールの人は、そのおばちゃんだったのかもしれない。

「 きっといいことがあるよ 」

そう人にそっと温かく背中を押せる。

そんな占い師を目指そうと思う。

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