ちょっと不思議なお話です。
これからは、そう言った不可解なエピソードを書き留めて行こうと思います。
私が占い師に戻った理由も「 石 」 からだった。
そのお話は又次回にでも。
占い師に戻った切っ掛けの1つの話。
今回の石は 「 ファイアーオパール 」
別名、メキシコオパールとも呼ばれ名前の通り、太陽フレアのような石である。
私自身、全く興味がない石。
ピンクが好きなので、オレンジなんてとも思っていたからだ。
正直、そんな石がある事すら知らなかった。
そんな時、ふと訪れた鉱物展でその存在を知ることになる。
「ちょっと!あんた!ファイアーオパールの人でしょ?!」
入場した途端に、呼び止められ業者さんに捕まった私。
全く意味が分からないし、他に行きたいけれどそうもさせてくれない。
「このおばちゃん・・・強引・・・」
ぼーっとしていたら話がどんどん進み始める。
「欲しいって言っていたから探しておいたんだよ。」
「今来たばかりですけど・・・」
「だからファイアーオパールの人でしょ?」
全くらちが明かない。その時に初めて名前を覚えたファイアーオパール。
結局、ファイヤーオパールとオパールの詰め合わせセットと、ごり押しされたムーンストーン詰め合わせセットをお買い上げ。
凄く破格だったことは覚えている。
「きっとね、良いことあるから」
そう言われ、立ち去る私。
でも内心は、売りつけられたんだろうな・・・。と言う気持ちもあったり。
でも、何だか不思議な感覚。
そしてすれ違いに
「さっきファイアーオパールお願いしていた者ですが」
と本物のファイアーオパールの人が登場。
見たら唖然、愕然、呆然。
見た目が全然違う。
と言うより、性別自体違う・・・。
何故間違うの?と思い見ていた。
「ファイアーオパールの人はさっきの人だよ!さっさと帰んな」
そのやり取りを見て、押し付けられた訳ではなんだな・・・。
と帰路につく。
家で一連の不思議なやり取りを話すと、家族が突然立ち上がり、何かを持ってきた。
「ファイアーオパールってこれでしょう?」
そう言って、祖父の形見の指輪を手渡された。
綺麗なオレンジ色に輝く太陽の石。
そう言うことなのか・・・。
その時に私は指輪を受け取り、今でも勝負時には身に着けている。
あの時のおばちゃんの 「いいことがある」 はまだ意味が分からない。
でも、占い師に戻って良かったと思う。
スピスピしているのが嫌でしょうがないと、自己嫌悪に陥った時思い出すのがこのエピソード。
そう思うと、私にとってファイアーオパールの人は、そのおばちゃんだったのかもしれない。
「 きっといいことがあるよ 」
そう人にそっと温かく背中を押せる。
そんな占い師を目指そうと思う。
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