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  • 執筆者の写真愛海

過去の自分から学ぶ。

弁護士になって人を助けたい。

これは私が幼稚園を卒園するときに提出した将来の夢だ。

今思えば、なんとも可愛げのない子供だったんだろうと思う。

その時は、公認会計士か?弁護士か?と親に刷り込まれていたんだと思う。

この将来の夢が丁度成人式に届くシステムになっていて、当時暗黒時代を彷徨っていた私には衝撃的だったことを覚えている。

二十歳で、私は電話占い会社でプロとしてデビューしたばかりだった。

丁度インターネットが開通し、パソコン通信からインターネットへとの端境期時代である。

電話占いが主流だった頃、パソコン通信で掲示板で占ってみたり楽しんでいたりもした。

デビュー時はオーナーさんに気に入られ、ほぼお抱え状態。

半日以上軟禁状態で、ずっと鑑定していたため電話占いに嫌気を差し、今度は夜の街でカード片手に飲み歩いていたと言う暗黒時代。

もう占いなんてするもんか!

何度思ったことか。

それでも気づけば、占ってくれと人が来ることが多かった。

時には、謎の占い師にスカウトされたりも。

その度に、宗教染みた問題が浮上しては収めてきたように思う。

それから更に約20年。

今度は中学生の同級会があると言うことで、数年前に参加した。

その時は既に愛海としてデビューした後だったので、占いから逃げられないと言う投げやりの状態でいたように思う。

その時、当時担任の先生が当時の学級通信をみんなに手渡してくれた。

当時は、匿名で学級内で誰かに感謝の手紙を書くというようなことをしていたんだと思う。

その中に私宛の手紙が記載されていた。

放課後にタロットカードで占ってくれてありがとう。

悩みを聞いてくれて嬉しかった。

その時、ああこれが原点なんだなと確信する。

自分がしてきたことは意味があることであるし、全て無駄ではないと。

前を向くことは大切。

しかし、時には振り返り自分の立ち位置を確認しつつ、自分の過去から学べるのではないか?と思う。

そして、原点に戻る大切さ。

初心を忘れない心持ち。

学べるのは、他人相手だけではない。

自分を知ることこそが、一番の学びなのではないか?

そう思う。

占ってくれてありがとう。楽になった。

その言葉が聞きたくて、占いをしている。

そう、それは誰の為でもなく自分のために。

又原点に戻ろう。

新たな道に進むためにも。

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